「SUKITA」を観て
デヴィッド・ボウイをはじめとして、世界のロックミュージシャンの写真を撮ってきた、言わずと知れた日本を代表する写真家、鋤田正義のドキュメンタリー。
ご本人を見たのは今回が初めてなのだが、目がぱっちりして、かわいいおっちゃん。
素直さがお顔ににじみ出ている感じでした。
映画を観たかぎり、鋤田さんはそんなに英語が達者な様子ではなさそう。なのに、海外の名だたるミュージシャンに心を開かせ、その人物の奥にあるものをとらえているのはすごいなと。
パンタさんがインタビューで、アルバムジャケットの撮影の時、むちゃくちゃ寒くて、なのに、なかなか鋤田さんはシャッターを押してくれない。寒さが限界で怒りがこみあげてきた時、やっと、シャッターを押してくれたとのこと。
また、DRUM TAOの若いメンバーを撮るときは、「窓の外を見てくれ」とリクエストを出されたそう。
「世界に出ていくぞ!」という感じを出したかったから、そういった支持を出されたそう。
デビッド・ボウイを70年代に撮った時は観客とはすごく近い距離間だったけれど、現代の布袋寅泰のライブだと、観客とステージのあいだに中継カメラのレールがはいってすごく距離感がある。その状態をそのままとらえて構図をつくるという話もさすがだなと感じました。
世界的な写真家、鋤田さんの映画だけあって、映像もすごくきれいだった。
また、インタビューされている人々のバックが、その人のキャラクターをすごく反映されたものになっていて、すごくひかれるものがあった。