映画メモ 何十年ぶりかのルイス・ブニュエル!
何十年ぶりかにルイス・ブニュエルの映画を鑑賞。
ルイス・ブニュエルにはずっとすごく興味があったわけだけど、結局、10代の時に「ブルジョワジーの秘かな愉しみ」「昼顔」を観たぐらい。
今回見たのは「ビリディアナ」「砂漠のシモン」「皆殺しの天使」の三作品。この三作品全てにシルヴィア・ピナルという女優さんが出演されているんですけど、「ビリディアナ」では敬虔なシスターを演じ、最初、叔父の求愛をはねつけ、その叔父は自殺し、すでにその叔父と意識を失っていたあいだに関係を持ってしまったと思い込んだビリディアナは修道院を出て、叔父の家で暮らし始めるが、結局は相続でやってきたその叔父の息子や、自分が善意で屋敷に連れてきたホームレスに犯されそうになるという大変な人生を歩んでしまう話。「砂漠のシモン」では主人公の修道士シモンを誘惑する女性に化けた悪魔という「ビリディアナ」とは真逆な設定を演じている。この「砂漠のシモン」は「登塔者シメオン」という塔の上に登って修行という特異な修行法を行った修道士の話。塔の上に常にいるビジュアルも面白かった。
「皆殺しの天使」はニューヨークのメトロポリタンオペラ今シーズン上演され、日本でも映画館でライブビューイングをするそうです。オペラの予告を見るとブニュエルの映画より凄惨な演出になっているようです。