わたしの気づき

日々、気になったこと、感じたこと。

今年も楽しかった京都グラフィーの復習 その1

No1. ローレン・グリーンフィールド「GENERATION WEALTH」

億万長者になったアメリカ人夫妻の大豪邸ができるまでをカメラに収める予定が、図らずも大富豪が転落していく様を記録した映画『クィーン・オブ・ベルサイユ 大富豪の華麗なる転落』を撮った作家。

キム・カーダシアンが名前が露出しだしてから、ダイエット食品やコスメなどの商品を売り出して巨万の富を築くまでの話や、アフリカ系やヒスパニック系の人達のあいだでの物質主義な考え方、たとえば、貧乏なところから富豪になったラッパーがダイアモンドを前歯に貼り付けている写真や高校卒業パーティーにリムジンを呼び、大金をつぎ込む。ブランド品をコレクションすることが自身の人格形成に影響を与えているという考えを持つ少年など、写真とスライドに添えられたていねいなキャプションが見ごたえがあった。ゆっくり見れば2時間弱はかかりそう。

スライドだったか動画だったかの中で、有名になりつつあるラッパーの男の子が、金持ちの息子たちはオレたちが始めたオーバーサイズの服をマネして着ているという話があったけれど、最近、ルイヴィトンのメンズのアーティスティック・ディレクターにガーナ出身の両親を持つストリート系のデザインをする若いアメリカ人がつとめたりしているけれど、なるほど、こういう層がハイブランドの顧客になっていっているんだなと今の流れを理解させてくれる内容でした。

ちなみにこの展示は無料。若い人たちでいっぱいでした。

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